ボルボステアリングラック交換リポート

先日から整備で入庫中のボルボのステアリングラックのリビルト品が入荷したので交換しました。

以前の整備はこちら
徒然なるワガママに - ボルボ　ドライブシャフトブーツ交換
徒然なるワガママに - ボルボ　ドライブシャフトブーツ交換 その２

入庫車のデータはボルボ、1996式850GLE、右ハンドルです。

症状はラックブーツからの多大なるオイル漏れ。モレモレ。
入れた端からドボドボもれる。モレモレ。

今後のためにも、簡単にレポートしておきます。
さぁー外しましょうか。

タイヤ外して、タイロッドエンドを外します。
エンドブーツも破れてますが・・・・。

とりあえず、ステアリングギヤハウジングに対するタイロッドの長さをメモしておきます。
スプラッシュガード、遮熱板を取り外し見晴らしをよくする。
TX２５のタッピングビスをつかっています。

ラックにササッテル高圧、低圧ホースを取り外す。
17と19です。
ホースクランプも取り外してホースを邪魔にならないように固定してオイルを排出さしておきます。

続いて、ステアリングラックを止めている5個のナット(15ミリ)を取り外します。
よく見たら、ラックの上にエンジンマウントがノッカテます。
なんだかヤな予感・・・・。
まだまだ外れませんよー！

当然外さないと降りてこないので、エンジンクレーンを用いてエンジンが落ちてこないようにしてからマウント類を取り外す。

これがナカナカ手強い。
手が入らないのよねー。
上から下から横からいろんな道具を使ってマウントを外す。(書くと簡単ね)
15とか18とか17、14,12いろんなボルトナットつかってますなー。
なんだかそこいらヘンにあるボルトを適当につけて組んだみたいよ。
なんか調子狂うなー。

ここまできたら、ラックは動くと思います。
でもまだ降りませんよー。
ステアリングシャフトとラックピニオンを切り離します。
1０と13です。ピンもワスレヅ抜いてくださいねー。
で、シャフトが抜けないので、サブフレームをちょい下げて隙間を作りましょう。

サブフレームにジャッキを当てて、エンジン落ちてこないようにしてね！
サブフレームブラケットをとめている14を2本ずつ取り外す。
で、サブフレームをとめている18のボルトをジャッキと相談しながら取り外し、サブフレームのリアエッジを下げる。

はーい、これでラック抜けますよー。
知恵の輪感覚で、右側タイヤハウスから引っこ抜いてください。

まずは、リビルトラックと目視で相違点がないかチェック！
マウンティングボルトなど移し変えて準備する。
タイロッドのポジションを取り外したときと同じようにダイタイ調整しておく。
Ｏリングも新品に交換しておいてくださいねー。

後は、外した順番に組みつけていってください。

注意点としては、ラックを外した後に必要以上にハンドルを回さないで下さい。
ストッパーのないハンドルを回すとハンドル内エアバックのコンタクトリールが破損しますよ。
キーを抜いてハンドルロックをしてたらいいカポネ。
サブフレームを取り付けるときも付いていた場所にワニスの後などを目印に同じ場所に取り付けてください。
まず左側を締め付けてから右側ね。

エンジンマウンティングボルト　　50Nm
ラックピニオンジョイント　　20Nm
サブフレームボルト　　105Nm（その後120度締め付け)
ブラケットボルト　　50Nm
ステアリングギアクラッシュガード　　80Nm
タイロッドエンドナット　　70Nm
ホイルボルト　　110Nm

しっかりじっくりエア抜きしてくださいね。
後は、サイドスリップ調整したら完成です。